5月15日(水)、史跡クラブは文京区の音羽~関口~目白台を巡り、最後は雑司ヶ谷の鬼子母神堂にお参りして来ました。
9時30分池袋南口に12名が参集し、有楽町線で護国寺へ。
真言宗豊山派の大本山で5代徳川綱吉の命で創建され、本堂や近江の三井寺から移築された月光院は国の重要文化財に指定されている。著名人のお墓も多く、大隈重信・山縣有朋・ジョサイヤ コンドル、最近では鳩山邦夫等がある。また境内には富士塚(音羽富士)があり、皆で登山して来ました。
- 重文 本堂
- 重文 月光院
- 音羽富士
次に音羽通りを江戸川橋方面に歩き、鳩山会館へ。戦後の復興期の総理大臣鳩山一郎の私邸として大正13年(1924)に建てられ(設計は岡田信一郎)、平成8年(1996)に記念館として開館した。館内には一郎が首相時代の応接室や執務室があり、椅子やソファに座ることが出来る。庭園も建物同様にイギリス様式でこの時期各種のバラが咲き誇り、鳩山家4代に亘る「友愛」の精神が随所に感じられます。
- 鳩山会館
- ステンドグラス (小川三知)
- 応接室
昼食は会館近くのお店で、美味しいランチを頂きました。
午後は江戸川公園に向かい、江戸の町中へ飲料水として届けるために江戸川(神田川)の水を分岐させた大洗堰の名残を見学し、皆息が上がるほどの階段を昇り東京カテドラル聖マリア大聖堂へ。
- 美味しいビストロ
- 春は桜の名所です
- 関口大洗堰の遺構
カトリック派では日本を16の教区に分け、その教区の責任者(大司教)が儀式の時に座る椅子を「カテドラ」と言い、この司教座がある教会を「カテドラル」と言います。
明治33年(1900)に関口教会の聖堂が建てられ、大正9年(1920)に大司教座聖堂に昇格したが、戦争末期の東京大空襲で焼失し、昭和39年(1964)に丹下健三の設計で建て直された。外装はステンレス張りで内部はコンクリートの打ちっ放しで、天井のトップライトから降り注ぐ光は神秘的である。
- 幾何学的、近代的な 大聖堂
- 聖堂内のパイプオルガン
- マリア出現‼ 奇跡の洞窟(レプリカ)
その後今度は坂を下り肥後細川庭園へ。熊本細川家の下屋敷だった処で、昭和35年(1960)に東京都が購入し公園とした(現在は文京区に移管)。目白台からの湧水を活かした回遊式泉水庭園で、元は学問所であった松聲閣は平成28年(2016)に修復され休息所として使用されている。
- 新緑が池に映えてます
- 松聲閣
- 静かで落ち着いた庭
都電(さくらトラム)の早稲田駅に向かい、久々の都電乗車を楽しみ、雑司ヶ谷の鬼子母神堂へ。 鬼子母神は元々インドの夜叉神の娘で、嫁いで子供を沢山生んだが性格が粗暴で、近隣の子供を捉えては食べていた。お釈迦様がこれを憂い、末の子をひとり隠してしまった。鬼子母神は激しく嘆き悲しみ、過ちを悟りお釈迦様に帰依し、安産・子育ての神となった。鬼ではなくなったので雑司ヶ谷では鬼の角(ノ)を取った字を使用している。
- 鬼子母神堂
- 昔懐かしい、境内の駄菓子屋さん
- 樹齢600年、銀杏の古木
有楽町線で池袋へ出て16時前に解散しました。天気にも恵まれ、なごやかで楽しい一日でした。